大阪YWCAは、女性のエンパワメント、子育て支援、またNGO/NPOリーダーの育成、国際交流等の社会貢献活動をしています。

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大阪YWCA機関紙(2007年10月号) アーカイブ一覧へ
大阪YWCAでは機関紙を年9回(4/5、12/1、8/9月が合併号)毎月1日発行しています。
抜粋して内容をご紹介します。
若者の自尊感情とジェンダー観
人と人とが出会うところ 大阪YWCAシャロン千里
YWの窓 大阪YWCA 90周年にむけて
専門学校あれこれ
国際部 ハロハロワールドスクール 夏キャンプ

若者の自尊感情とジェンダ−観

〜デートDVを考える〜
ここに、ある男女のカップルのやりとりがあります。
Aくん「さっき、何してたん?何回も携帯に電話したのに出えへんかったやんか。」
Bさん「ああ、ごめん。Cちゃんの相談に乗っててん。」
Aくん「ほんまか?どうせ、男といてたんやろ。おまえみたいな軽い女しらんわ。」
Bさん「はあ?なんでそうなるの?」
Aくん「ごまかすな!そんな態度とるとどうなるかわかってんやろな。」
Bさん「・・・。」
 このやりとりを読んで、どんなふうに感じられたでしょうか。この男女のやりとりは、いわゆる「デートDV」の1例です。「デートDV」とは、若者が交際している相手に向ける暴力のことであり、最近社会問題として取り上げられることが多くなっています。
 DVは結婚や妊娠を機に始まることが多いのですが、「デートDV」は性交渉のあった後から始まると言われています。「デートDV」の加害男性は、性交渉をもった時点で交際相手を自分の所有物と認識します。その結果、交際相手である女性が彼自身の思い通りに行動しないなら、暴力でもってでも自分の言うことを聞かせることが許されると考え、暴力を振るいます。それが、「デートDV」のしくみです。先ほど「デートDV」の例として挙げた男女のやりとりの場合、Aくんは、脅しという心理的暴力によってBさんに言うことを聞かせようとしています。この「デ−トDV」はDVの予備軍と考えられます。
 では、なぜ「デートDV」が起こるのでしょうか。過去における虐待などの暴力被害による深い心理的ダメージが未解決であることと「デートDV」の加害行為には、強い関連があることが知られています。しかし、「デートDV」の大半は男性から女性に対して行われています。この性差があらわしているのは、「男性は女性に対して積極的にアプローチすべき」や「女性は男性を癒す存在であるべき」など、男性が主で女性が従といった関係を期待するジェンダー観を、個人的な問題を抱えた男性が都合よく解釈して、女性を支配してもよいのだと考えると、「デートDV」が起こりやすくなるということです。「デートDV」は、一般社会で受け入れられている不平等なジェンダー観がデートDVの生起を後押ししているという点で、社会的問題でもあるのです。
 「デートDV」を予防するためには、若者たちに対して大人たちが若者の自尊感情を高めるような関わりをもつこと、さらに、適切なジェンダー教育を行うことが必要です。
(大阪YWCAカウンセリングル−ム カウンセラー 井ノ崎敦子 )

人と人が出会うところ 大阪YWCAシャロン千里

〜新しいコミュニティづくりを地域と共に〜
「こんなサ−ビスがあったらいいな」「こんなプログラムがしたい」・・・千里地域の会員と社会福祉法人大阪YWCA福祉会理事会が知恵を絞り、アイデアを出し合って生み出したシャロン千里は、8年目を迎えた今、社会福祉法人と座談法人のコラボレ−ションで、新しいコミュニティを生み出していっています。ケアハウス、デイサ−ビスセンタ−などの本体事業は社会福祉法等に基づいて運営されますが、千里センタ−時代から続けられている各種のボランティア活動が、このコミュニティを特徴づけるものになっています。こども館からこの夏の様子を報告します。一方、高齢者福祉の現場は、公益法人改革の波も受けて、より「公共」を意識した運営を迫られています。今後の展望等について施設長に寄稿してもらいました。
「いのち」を大切にする街づくりをめざして
 社会福祉基礎構造改革及び規制緩和により、社会福祉法人のあり方や社会福祉施設の運営は大きく変化した。サービス提供現場は「利用者本位」の視点で、NPO法人や株式会社など多様な経営スタイルの参入が可能となった。その結果、社会福祉法人はそれらの多様なサービスと連携し、情報を共有しあう地域社会の一員として中心的な役割を担うこととなった。
 大阪YWCAが社会福祉法人格を取得し、本格的に社会福祉事業に取り組んで30年が経つ。社会福祉法人の存在意義が厳しく問われているこの時代に、総合福祉施設シャロン千里は、地域を見つめ、地域のニーズに応える活動をYWCAらしい方法で地域に向かって発信したいと考えている。
なかでも、地域に暮らす人々と共に地域福祉の充実をめざしたい。
シャロン千里は幸いにも、ボランティア、入居者、利用者、職員と地域住民が多数かかわっているが、「公共性」の面から見ると限られた人々の中でのつながりといえる。今まで以上に地域での幅広い関係づくりが求められる。
 2005年、吹田市社会福祉協議会(以下吹田市社協)の呼びかけで、地域福祉の向上のために「吹田市社協施設連絡会」が結成された。その準備段階から参加し、障がい・児童・高齢と縦割りであった分野を超えた施設関係者の生の声を聴く良い機会に恵まれた。また、吹田市社協の評議員会にも加えていただき、地域代表者の意見を伺う機会が得られた。
 それらの出会いの中から、今年、北千里地域の社会福祉関係者が集い、「北千里地区 福祉ボランティア講座」を開催することになった。ボランティア講座は目新しくないが、当該地区の6施設と3つの地区福祉委員会との協働作業は、今までの交流から一歩進んだ段階に入った。
地域の仲間として気軽に話し合える関係づくりをとおして、障がいや病気など生活をする上で困難な課題を抱えている人々と一緒に、「いのち」を大切にできる街づくりをめざしたい。
(施設長 坂上信子)
楽しかったよ「ここ夏ひろば」〜シャロン千里こども館は、今〜
 こども館のこの夏のテーマは「手づくり」。布ぞうりに始まって、おやつ、昼食、工作と、いろんなものを手作りしました。布ぞうり作りの先生はシルバーハウジング※にお住まいの70代の男性、鳰(にお)さん。こども館とシルバーハウジングは、昨年から、七夕・ハロウィン・ひなまつりと季節ごとに交流を深めてきました。おかげで、顔見知りの先生とはすぐに打ち解け、名前をもじって「おに先生」と呼び始めるこどもまで出てきした。ぞうりの材料の布やビニール紐を切ったり、鼻緒を作ったり、シルバーハウジングやケアハウスのたくさんのお年寄りが関わって準備してくださいました。
「手づくり」の極め付きは、こども達が企画、計画した「夏まつり」です。おばけやしきの準備、チケット作り、ポスター描きと中心になって活動しているのは、かつての幼児グループ「こひつじ」の卒業生など、幼児期からこども館に出入りしていたメンバーです。
 もうひとつのこの夏のお楽しみは「ちょっとおでかけ」。市民プールに何度か出かけました。プールでもこども館でも、一番人気は青少年部のリーダー、いんちょう。いんちょうも幼児期からYWCAのキャンプで育った青年です。いんちょう以外にも、吹田市社会福祉協議会を通じて何人もの地域の大学生が、こども館にボランティアとして遊びに(手伝いに)来てくれました。
 にぎやかにおばけやしきの準備や布ぞうりつくりに取り組むこども達の姿をみながら、この子たちがいつの日かリ−ダ−として、こども館にもどって来ることを願うと同時に、いつまでも、こどもたちがのびのびと活動し、地域の人々から愛されるこども館でありたいと、改めて感じています。
(こども館スタッフ 辻川さとみ)
★こども館は、ゆったり子育て&のびのび成長を応援します
幼児とお母さんたちのための
・おやこひろば 毎金曜日午前
・ふれあい遊び 水曜午前7回シリ−ズ
・チューリップクラブ 毎月第3火曜(親と子の絵本を楽しむ会)

小学生・中学生のための
・放課後ひろば   火〜金午後
・ゆうゆうひろば  毎土曜日終日
・パニパニ歴史探検隊 毎月第3土曜

こども図書室 火〜金 午後
子ども絵画 水曜午後(月3回)

YWの窓 大阪YWCA 90周年にむけて

 大阪YWCAは、来年(2008年)90周年を迎えます。ついこの間、80周年記念冊子編纂の為会員が懸命に奔走されていたように思うのにもう10年が過ぎ、やがて100周年という大きな節目の年を迎える事になるのでしょうか。
 最近高齢(90歳以上)で生涯現役と仕事をしている人の「いつの間にかこんな年になってしまった」という言葉を耳にしますが、生涯打ち込める仕事がある事は幸せ事だと感じます。考えてみますと、大阪YWCAは常に会員がのめり込んでいく課題に恵まれていた様に思います。ケアハウス、子育て諸問題、虐待、シェルター、他色々、家事、育児、高齢者の世話と日々生活している女性だからこそ、又YWCAという「内にあって満たされる」という経験の出来る場がある事で、机上の空論では無い現実性のある心暖かい課題実現をめざす事が出来たのだと信じています。100周年のプレとしてあまり気負わず、楽しく、冊子作り、旅行、コンサート、講演会とおしゃれなお茶会等の催し、そしてちょっぴり(本音はしっかり)資金も得たい記念グッズ作り等々考えています。いい考えのある方是非手を挙げて下さい。
 大きな節目の年に向かい、一人でも見捨てられる人の無い社会をめざし、問題をつかみ、その方向づけていくエネルギーを失わない様にしたいですね。
(90周年記念事業実行委員会 委員長 所佳子)

専門学校あれこれ 日本語 夏期集中コ−ス

 7月23日の朝9時、YWCAの受付は大勢の外国人の方々でいつもとは違う熱気につつまれました。そうです、今年も日本語夏期集中コースの開講日がやってきました。
 大阪はこの時期うだるような暑さが続きますが、それにもかかわらず、今年も総勢44人の人が遠くフィンランド、ドイツ、イタリア、仙台、新潟などから参加してくれました。中には2回目、3回目のおなじみの方々もいて、先生とも既に顔見知りで旧友のように挨拶する姿も見られます。でも初めて参加する人でも全然心配はいりません。なぜならこのコースはなんと言っても、『楽しい』ことが特徴だからです。目的は「勉強」ですが、非常に開放的でフレンドリーな雰囲気につつまれています。おかげで全員が教職員とすぐに打ち解け、楽しく3週間を過ごすことができました。
 また週に1〜2度、オプショナルプログラムがあり、学校内外で日本の文化に触れる機会も設けています。今年はお好み焼きパーティや文楽鑑賞、防災センター見学や書道教室が行われました。なかでも日本の名物(?)、地震が体験できる防災センターは、地震があまりない国から来た人たちには新鮮だったようです。「地震にまだあったことがないので、どんなものかよくわかりません。」と少し不安そうに話す彼らも避難方法や119番への通報の仕方をしっかり教えてもらい、これで地震対策も完璧でしょうか?
 防災準備も日本になじむために必要な道のようですね。
(職員 朝岡千晶)

国際部 ハロハロワ−ルドスク−ル夏キャンプ7/28〜30 於:猪名川キャンプ場

 国籍、民族、性別、年齢の枠を越えて、いろんな人に出会い、みんなで平和に暮らせる世界を子どもたちと一緒に考える。それがハロハロワ−ルドスク−ル。
そして今年も行ってきました!夏といえば、そうっ、キャンプです!!今年のハロハロテーマは「コミュニケーション」。キャンプでは、3つのグループに分かれて、できるだけ自然のものを使い、子どもたちとリーダーみんなで協力して秘密基地を創るという作戦でした。
 はじめは子どもたちもリーダーたちも緊張していました。初参加ともなればなおさらだったでしょう。しかし、普段住んでいるところでは見かけない野生の昆虫をみつけたり、TVもゲームもないキャンプ場で自然のものを使った遊びや、携帯メールができない環境で直接顔を見合わせながら共に作業をしたり、話し合うことで衝突もし・・・。そしてリーダーたちのフォローで力を合わせ、子どもたち一人ひとりが立派に役割を果たし、キャンプを盛り上げていきました。
 川沿いにつくった基地、手作りブランコを設けた基地、切り株を利用し全て自然のもので作り上げた基地。それぞれ違いがあり、特徴のある基地になりました。
 もう一度あの皆で作ったカレー(美味っ!)や基地を作ろうとしても、あの仲間と、あの場所で、あの時だから作れた。そういう時間の大切さや、仲間と協力し、他を認めることと自尊心のバランスが体験できた素晴らしいキャンプになり、作戦大成功!!で幕を閉じました。
(国際部リーダー 森 喜宜)
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